容量700Wh前後のポータブル電源で、何を買おうか迷っているあなた。
有名メーカーのポータブル電源の比較表とランキングを作ってみたので、参考にしてみて下さい。
今回は、容量700Wh前後のポータブル電源でおすすめの、Jackeryポータブル電源 708、BLUETTI EB70 、PowerArQ、Anker PowerHouseII 800を比較しています。
レーダーチャートを見ると、総合的な評価ができます。
比較表
名称 | Jackeryポータブル電源 708 | PowerArQ S7 | RIVER 2 Pro | BLUETTI EB70S | Anker PowerHouse II 700 | VTOMAN JUMP 600 |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
価格 | ¥84,500(公式サイト) | ¥79,200(公式サイト) | ¥88,000(公式サイト) | ¥79,800(公式サイト) | ¥87,990(公式サイト) | ¥86,000(公式サイト) |
容量 | 708Wh | 716Wh | 768Wh | 716Wh | 701Wh | 640Wh |
定格出力 | 500W | 700W | 800W | 800W | 500W | 600W |
充電時間 | コンセント:約5時間 シガーソケット:約13時間 ソーラーパネル:100Wで約11時間 | コンセント:約3~4時間 シガーソケット 12V:約8~8.5時間 24V:約4~5時間 ソーラーパネル:140Wで約6時間 | コンセント:約1時間10分 シガーソケット:不明(公式サイト未記載) ソーラーパネル:220Wで約4時間 | コンセント:約4-5時間 シガーソケット 12V:7-8時間 24V:約4-5時間 ソーラーパネル:200Wで約4-5時間 | ACアダプタと2つのUSB-Cポートから同時に充電で4時間 Solar Panel 100W (625):約13時間(Anker Japan購入前後の相談チャットより) その他不明(公式サイト未記載) | コンセント:約11時間(VTOMAN問い合わせより) シガーソケット:約6-7時間 ソーラーパネル:100Wで約6-7時間 |
出力ポート | AC:2 シガーソケット:1 USB-A:1 UCB-A(急速充電):1 USB-C:1 計:6ポート | AC:5 DC(5.2㎜):2 シガーソケット:1 USB-A:2(片側利用で急速充電) USB-C:2 ワイヤレス:1 計:13ポート | AC:4 DC:2 シガーソケット:1 USB-A:3 USB-C:1 計:11ポート | AC:4 DC:2 シガーソケット:1 USB-A:2 USB-C:2 ワイヤレス:1 計:12ポート | AC:2 DC:2 シガーソケット:1 USB-A:4 USB-C:2 計:11ポート | AC:4 DC:2 シガーソケット:1 USB-A:2 UCB-A(急速充電):1 USB-C:1 計:11ポート |
AC出力周波数 | 60Hz | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz | 60Hz |
出力波形 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 |
バッテリー | 三元系リチウムイオン 約500サイクル | リン酸鉄リチウムイオン 約3,000サイクル | リン酸鉄リチウムイオン 約3,000サイクル | リン酸鉄リチウムイオン 約2,500サイクル | 三元系リチウムイオン 約300サイクル (Anker Japan購入前後の相談チャットより) | リン酸鉄リチウムイオン 約3,100サイクル |
ソーラーパネル | 専用ソーラーパネルあり(別売) | 専用ソーラーパネルあり(別売) | 専用ソーラーパネルあり(別売) | 専用ソーラーパネルあり(別売) | 専用ソーラーパネルあり(別売) | 専用ソーラーパネルあり(別売) |
重量 | 約6.8kg | 約9.5Kg | 約7.8Kg | 約9.7Kg | 約8.2kg | 約9.3kg |
保証 | 2年 (延長プラン選択で3年) | 2年 (公式オンラインストアで購入すると3年、更に製品保証登録すると5年) | 5年 | 2年 購入後30日以内に公式サイト内の価格が下がった場合差額の返金保証あり | 1年半 (Anker会員登録で2年) | 1年半 (メール購読者限定で2年) |
その他 | 防災製品等推奨品認証・PSE・UN38.3(国連特別輸送試験)認証取得、BMS(バッテリーマネージメントシステム)搭載 | LEDライト付き、PSE検査合格、BMS搭載 | TUV・防災製品等推奨品・PSE・FCC・RoHS・TELEC認証取得、BMS搭載、X-Boostで最大1,000Wの家電に対応、EPS機能搭載(電力供給元が30ミリ秒以内でRIVER 2 Proのバッテリーに切り替わる)、スマホから遠隔操作可 | LEDライト付き、BMS搭載、パススルー充電対応、エコモードで自動的に電源オフ | ライト付、BMS搭載、パススルー充電対応、PSE基準適合 | LEDライト付、LIFEBMS(BMSの一種)搭載、パススルー充電対応、ジャンプスターター(自動車起動)機能付き、FCC・CE・PSE・RoHS・UL認証取得 |
レーダーチャート






総合ランキング
※総合ランキングは、各項目の1位を6点、2位を5点、3位を4点、4位を3点、5位を2点、6位を1点として採点しています。
1位:PowerArQ S7 (51点)

堂々の第1位は PowerArQ S7!
1番安いのに、性能も良い!
そして、評価項目にはないですが、見た目がめちゃくちゃオシャレ!
オシャレで、安くて、性能も良い!
これが PowerArQ S7です。


1位:RIVER 2 Pro (51点)

同率1位の、EcoFlowのRIVER 2 Pro !
値段は高めですが、それ以外の項目はほとんど1位。
特に充電時間がとても速く、コンセントで約1時間10分と、他を圧倒しています。
EcoFlowの製品は、他の容量のポータブル電源でも性能が群を抜いているんですよね。
性能だけで選ぶならRIVER 2 Proで間違いないでしょう。
ただ、やっぱり値段が高いのは気になるところ…
しかし、解決策はあります。
それは、こまめに公式サイトをチェックして、セールをやっていないか確認することです。
セール中は数万円ほど安くなることもあるので、他のポータブル電源より安く買えたりします。
他のポータブル電源より安くRIVER 2 Proを購入できたら、もうコスパ最強過ぎです!


3位:BLUETTI EB70S(47点)

3位はBLUETTI EB70S。
価格が8万円を切っていて、定格出力が同率1位の800W。
その他の項目も、特に悪いところはなく、唯一重量が重いところが欠点ですかね。


4位:VTOMAN JUMP 600 (36点)

4位はVTOMAN JUMP 600。
容量が他のポータブル電源より少し低いので、比較してしまうと不利だと思いきや、意外といい勝負してます。
ただ、AC出力周波数が60Hzなので東日本で購入した家電は使えない場合があります。
あと重量が少し重いですね。
その他は申し分なし。
今のところ、Amazonや楽天では売ってないみたいです。(他のモデルはある)
下のボタンから公式サイトで購入できます↓
5位:Jackeryポータブル電源 708

5位はJackeryポータブル電源708。
「定格出力が小さい」「出力ポート数が少ない」「AC出力周波数が60Wのみ」「バッテリーのサイクル数が少ない」といったところが減点の対象となってしまいました。
ただ、重量がものすごく軽いので「持ち運びの利便性を重視する」かつ「「西日本で買った消費電力の小さい家電を使う」「同時にいくつもの家電を使わない」「そんなにしょっちゅう使わない」場合はこれで大丈夫です。


6位:Anker PowerHouse II 700

6位はAnker PowerHouse II 700。
性能に対して価格が少し高めでした。
ただ、比較表を見てもらえばわかりますが、特別に性能が悪いのかと言ったらそうでもないです。
充電時間に関しては、公式に問い合わせても「コンセントでのはっきりした充電時間がわからない」ということだったので減点となっています。


各項目の見方とランキング
比較表の項目ごとに、どの製品が優れているのかをランキングにしています。
各項目の意味を更に詳しく知りたい場合は、ポータブル電源の選び方!仕様(スペック)の見方がわかれば失敗しない!という記事をどうぞ。
価格
価格は安い方がいいですが、自分が望む性能を満たしているかも確認しておきましょう。
安さランキング
- 1位:PowerArQ S7(公式サイト¥79,200)
- 2位:BLUETTI EB70S(公式サイト¥79,800)
- 3位:Jackeryポータブル電源 708(公式サイト¥84,500)
- 4位:VTOMAN JUMP 600(公式サイト¥86,000)
- 5位:Anker PowerHouse II 700(公式サイト¥87,990)
- 6位:RIVER 2 Pro(公式サイト¥88,000)
容量
容量は多い方が、たくさん充電できます。
容量ランキング
- 1位:RIVER 2 Pro(768Wh)
- 2位:PowerArQ S7(716Wh)
- 2位:BLUETTI EB70S(716Wh)
- 4位:Jackeryポータブル電源 708(708Wh)
- 5位:Anker PowerHouse II 700( 701Wh)
- 6位:VTOMAN JUMP 600(640Wh)
Wh(ワットアワー)とは…
1時間に消費できる電力のこと。
例えば100Whだと、理論上、消費電力が100Wの製品を1時間使える容量があるということです。
mAh (ミリアンペアアワー) とは…
1時間に流せる電流のこと。
例えば100mAhだと、 理論上、 100mAの電流を1時間流せる容量があるということです。
定格出力(W)
定格出力は、安定して出力できる電力のこと。
「どのくらいの消費電力の製品を使用できるか」という指標になります。
例えば、
定格出力が100wのポータブル電源なら、理論上、使用できる製品は消費電力が100wまでとなります。
※使いたい製品の消費電力を知りたい方はこちらのサイト(オンリースタイルという車中泊のサイト)に、おおよその消費電力が載っています。
定格出力 ランキング
- 1位:RIVER 2 Pro(800W)
- 1位:BLUETTI EB70S(800W)
- 3位:PowerArQ S7(700W)
- 4位:VTOMAN JUMP 600(600W)
- 5位:Jackeryポータブル電源 708(500W)
- 5位:Anker PowerHouse II 700(500W)
充電時間
充電時間は、短い方が早く充電できます。
充電時間ランキング
- 1位:RIVER 2 Pro(コンセント:約1時間10分)
- 2位:PowerArQ S7(コンセント:約3~4時間)
- 3位:BLUETTI EB70S(コンセント:約4-5時間)
- 4位:Jackeryポータブル電源 708(コンセント:約5時間)
- 5位:VTOMAN JUMP 600(コンセント:約11時間)
- 6位:Anker PowerHouse II 700(コンセント:不明)
出力ポート
出力ポートはたくさんあった方が、多くの機器を使用できます。
また、出力ポートの数だけでなく、種類の多いものを選ぶと色んな機器に対応できます。
出力ポート ランキング
- 1位:PowerArQ S7(数13、種類6)
- 2位:BLUETTI EB70S(数12、種類6)
- 3位:RIVER 2 Pro(数11、種類5)
- 3位:Anker PowerHouse II 700(数11、種類5)
- 3位:VTOMAN JUMP 600(数11、種類6)
- 6位:Jackeryポータブル電源 708(数6、種類5)
AC出力周波数

日本の電源周波数は、東側は50Hz、西側は60Hzとなっています。
なので、その地域で買った電化製品は、この周波数にしか対応していないものもあります。
(詳しく知りたい方は、 SHARPのHP を見るとわかりやすいです。)
ポータブル電源を選ぶときも、出力周波数が自分の持っている電化製品に合っているか確認しておかないと、「せっかく買ったのに、自分のもっている製品が使用できなかった」ということになるので気をつけましょう。
面倒くさい人は 50/60Hzどちらも対応しているものを選ぶといいです。
AC出力周波数 ランキング
- 1位:PowerArQ S7(50Hz/60Hz)
- 1位:RIVER 2 Pro(50Hz/60Hz)
- 1位:BLUETTI EB70S(50Hz/60Hz)
- 1位:Anker PowerHouse II 700(50Hz/60Hz)
- 5位:Jackeryポータブル電源 708(60Hz)
- 5位:VTOMAN JUMP 600(60Hz)
出力波形
多くの家電製品は正弦波を前提に設計されているため、ポータブル電源の出力波形も純正弦波(正弦波)のものを選ぶことをおすすめします。
矩形波や修正正弦波のものを使用すると、製品が故障する可能性があるので注意しましょう。
今回紹介しているポータブル電源は、どれも純正弦波なので、ここは気にしなくても大丈夫です。
出力波形 ランキング
- 1位:Jackeryポータブル電源 708(純正弦波)
- 1位:PowerArQ S7(純正弦波)
- 1位:RIVER 2 Pro(純正弦波)
- 1位:BLUETTI EB70S(純正弦波)
- 1位:Anker PowerHouse II 700(純正弦波)
- 1位:VTOMAN JUMP 600(純正弦波)
ソーラーパネル
ソーラーパネルを接続できれば、電源のない場所でもポータブル電源を充電できます。
ソーラーパネルの選び方は、価格、出力ワット数、電圧、電流、などを参考にすると良いですが、今回紹介している全てのポータブル電源は、専用のソーラーパネルがあるので、そちらを購入するといいです。
ソーラーパネル ランキング
- 1位:Jackeryポータブル電源 708(専用ソーラーパネルあり)
- 1位:PowerArQ S7(専用ソーラーパネルあり)
- 1位:RIVER 2 Pro(専用ソーラーパネルあり)
- 1位:BLUETTI EB70S(専用ソーラーパネルあり)
- 1位:Anker PowerHouse II 700(専用ソーラーパネルあり)
- 1位:VTOMAN JUMP 600(専用ソーラーパネルあり)
バッテリー
ポータブル電源に使用されるバッテリーの多くは、リチウムイオンバッテリーです。
その中でも「NCA系」「マンガン系」「リン酸鉄系」「三元系」「チタン酸系」「リチウムポリマー系」といくつかの種類があります。
今回紹介しているポータブル電源のバッテリーは「リン酸鉄系」の「三元系」のどちらかになりますが、それぞれにメリット・デメリットがあるので種類だけで順位をつけることはしませんでした。
そのかわり、サイクル数(充放電を繰り返すことができる回数)の多い順にランキングにしています。
サイクル数が多い程、長く使用できるということになります。
バッテリー(サイクル数)ランキング
- 1位:VTOMAN JUMP 600(約3,100サイクル)
- 2位:PowerArQ S7(約3,000サイクル)
- 2位:RIVER 2 Pro(約3,000サイクル)
- 4位:BLUETTI EB70S(約2,500サイクル)
- 5位:Jackeryポータブル電源 708(約500サイクル)
- 6位:Anker PowerHouse II 700(約300サイクル)
重量
重量は軽い方が、持ち運びが楽です。
重量(軽さ)ランキング
- 1位:Jackeryポータブル電源 708(約6.8kg)
- 2位:RIVER 2 Pro(約7.8Kg)
- 3位:Anker PowerHouse II 700(約8.2kg)
- 4位:VTOMAN JUMP 600(約9.3kg)
- 5位:PowerArQ S7(約9.5Kg)
- 6位:BLUETTI EB70S(約9.7Kg)
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