「ポータブル電源でドライヤーを使いたい」
「そもそもポータブル電源でドライヤーって使えるの?」
と思っているあなた。
ポータブル電源でドライヤーは使えます。
ただ、どんなポータブル電源でもドライヤーが動くわけではありません。
なぜかというと、容量や定格出力などのポータブル電源のスペックが、ドライヤーを動かす条件を満たさないといけないからです。
逆に言うと、条件を満たせばドライヤーを使うことができ、海やキャンプなどのアウトドアでも髪を速く乾かすことができます。
そこで、この記事では「ドライヤーを使うのに必要なポータブル電源のスペック」を解説し、さらに、「ドライヤーを使うのに最適なポータブル電源」を紹介していきます。
ドライヤーを使うのに必要なポータブル電源のスペック
ドライヤーを使うために確認しなければいけないポータブル電源のスペックは以下の通りです。
- 定格出力
- 容量
- AC出力周波数
- 出力波形
- 出力ポート
定格出力
ポータブル電源でドライヤーを使用する際に、まず最初に確認しなければいけないのが定格出力です。
定格出力とは、ポータブル電源が安定して出力できる電力量のことです。
では、この定格出力がどのくらいあればよいのか?
それは、ドライヤーの消費電力(W)以上です。
例えば、消費電力が1200Wのドライヤーを使いたい場合は、ポータブル電源の定格出力が1200W必要ということになります。
容量
次に確認しなければならないのがポータブル電源の容量です。
容量とは、簡単にいうと、そのポータブル電源にどのくらいの電気を溜めれるかということです。
ポータブル電源の容量は基本的にWhという単位で表記されています。
Whとは1時間に消費できる電力のことです。
例えば、消費電力が1200Wのドライヤーを1時間使いたいのであれば、ポータブル電源の容量は1200Wh必要です。
ただ、これはあくまでも理論上であって、実際は容量の6~7割くらいで考えるといいと言われています。(※放電深度と変換効率を考えなければいけないため)
なので容量1200Whポータブル電源だと、1200Wのドライヤーを0.7時間(42分)程度使用できるということになります。
AC出力周波数
日本の電源周波数は、東側は50Hz、西側は60Hzとなっています。
なので、その地域で買った電化製品は、この周波数にしか対応していないものもあります。
(詳しく知りたい方は、 SHARPのHP を見るとわかりやすいです。)
しかし、ドライヤーは単純な作りなので、基本的に周波数に関係なく使用できます。
「ポータブル電源で、他の電化製品も使う」という場合は、50/60Hzどちらも対応しているものを選ぶといいです。
出力波形
多くの家電製品は正弦波を前提に設計されているため、ポータブル電源の出力波形も純正弦波(正弦波)のものを選ぶことをおすすめします。
矩形波や修正正弦波のものを使用すると、製品が故障する可能性があるので注意しましょう。
出力ポート
一般的なドライヤーはACコンセントに繋ぐプラグ(Aタイプ)がついているので、ポータブル電源もACの出力ポートがついているものを選びましょう。
家庭用のコンセントと同じ形状の出力ポートがついているものを選べば大丈夫です。
基本的に、どのポータブル電源もACの出力ポートがついていますが、一応確認しておいた方が良いです。
ドライヤーの消費電力
ドライヤーの消費電力は基本的に600W~1200Wくらいです。(弱で使用する場合は、600W程度、強で使用する場合は1200W程度。※製品によって異なる)
なので、ドライヤーを「強モード」で使いたい場合は、定格出力が1200W以上、「弱モード」で良い場合は、定格出力が600W以上のポータブル電源を選ぶと良いです。
送風(クールモード)だけで使用するなら、消費電力は100Wもいかないものがほとんどなので、ポータブル電源の定格出力も100W程度あれば大丈夫です。
※製品によってドライヤーの消費電力は違うので、自分の持っているドライヤーの消費電力を確認してください。
ドライヤーを使うのに最適なポータブル電源
ここまで読んでいただいたら、「ドライヤーを使うのに必要なポータブル電源のスペック」がわかったと思います。
ここからは、ドライヤーの使用に必要な条件を満たしたポータブル電源を紹介していきますので、自分に合ったものを探してみて下さい。
1,200Wのドライヤーを使うのに最適なポータブル電源
1,200Wのドライヤーを使う上で、まず一番大事な要素、定格出力が1,200W以上のポータブル電源を5つ挙げました。
(一番有名なポータブル電源メーカーJackeryは、定格出力が1,000W以下か2,000W以上のものしかなかったので省きました。)
その上で、各ポータブル電源ごとに、ドライヤーがどのくらい使えるかを「容量÷消費電力(1,200W)×0.6=使用可能時間」という式で計算し、下の表に示しました。
0.6というのは、放電深度と変換効率をかけると、実際に使用できる時間は0.6~0.7時間程度といわれているためです。
ポータブル電源の種類によって、放電深度と変換効率は異なりますが、この記事では低く見積もって0.6としています。
AC出力周波数、出力波形、出力ポートについては、以下のどのポータブル電源もドライヤーを動かす条件を満たしています。
価格については、セールで安くなっている場合があるので、各公式サイトをチェックしてみた方が良いです。
名称 | EcoFlow DELTA 2 | PowerArQ S10 Pro | VTOMAN JUMP1500X | ALLPOWERS S1500 | Enernova ETA Pro |
画像 | 公式サイトへ↗ | 公式サイトへ↗ | 公式サイトへ↗ | 公式サイトへ↗ | 公式サイトへ↗ |
価格 | ¥143,000 | ¥143,000 | ¥154,000 | ¥129,999 | ¥120,800 |
定格出力 | 1,500W | 1,600W | 1,500W | 1,500W | 1,200W |
容量 (ドライヤーを何分稼働できるか) | 1,024Wh (約30分) | 1,024Wh (約30分) | 828 Wh (約25分) | 1,092Wh (約33分) | 1,050Wh (約32分) |
AC出力周波数 | 50/60Hz | 50/60Hz | 60Hz | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 |
AC出力ポート | 6口 | 4口 | 6口 | 4口 | 3口 |
その他 | ・サイクル寿命:約3,000回 (リン酸鉄リチウムイオン電池) ・充電時間:ACコンセントで約80分 ・保証:5年 | ・サイクル寿命:約2,000回以上 (リン酸鉄リチウムイオン電池) ・充電時間:ACコンセントで約1.5時間 ・保証:最大5年 | ・サイクル寿命:約3,100回 (リン酸鉄リチウムイオン電池) ・充電時間:ACコンセントで約6-7 時間 ・保証:2年(メール購読者限定) | ・サイクル寿命:2,000回以上 (三元系リチウム電池) ・充電時間:ACコンセントで約3-4時間 ・保証:計5年 | ・サイクル寿命:約3,000回 (リン酸鉄リチウムイオン電池) ・充電時間:ACコンセントで約1.5時間 ・保証:最大5年 |
ここには、ドライヤーを動かすのに最低必要な条件のみ記載していますので、その他の情報は公式サイトをチェックしてみて下さい。
さらに、このサイトの「【ポータブル電源】定格出力1500W前後のオススメは?比較表とランキングでチェック。」という記事も参考にすれば、ポータブル電源選びに失敗する確率はかなり減るはずです。
600Wのドライヤーを使うのに最適なポータブル電源
600Wのドライヤーを使う上で、まず一番大事な要素、定格出力が600W以上のポータブル電源を5つ挙げました。
(一番有名なポータブル電源メーカーJackeryは、定格出力が500W以下か1,000W以上のものしかなかったので省きました。)
その上で、各ポータブル電源ごとに、ドライヤーがどのくらい使えるかを「容量÷消費電力(600W)×0.6=使用可能時間」という式で計算し、下の表に示しました。
0.6というのは、放電深度と変換効率をかけると、実際に使用できる時間は0.6~0.7時間程度といわれているためです。
ポータブル電源の種類によって、放電深度と変換効率は異なりますが、この記事では低く見積もって0.6としています。
AC出力周波数、出力波形、出力ポートについては、以下のどのポータブル電源もドライヤーを動かす条件を満たしています。
価格については、セールで安くなっている場合があるので、各公式サイトをチェックしてみた方が良いです。
名称 | EcoFlow RIVER Max | PowerArQ S7 | BLUETTI EB55 | VTOMAN JUMP600 | Enernova ETA |
画像 | 公式サイトへ↗ | 公式サイトへ↗ | 公式サイトへ↗ | 公式サイトへ↗ | 公式サイトへ↗ |
価格 | ¥63,800 | ¥79,200 | ¥59,800 | ¥86,000 | ¥29,800 |
定格出力 | 600W | 700W | 700W | 600W | 600W |
容量 (ドライヤーを何分稼働できるか) | 576Wh (約35分) | 716Wh (約43分) | 537Wh (約32分) | 640Wh (約38分) | 288Wh (約17分) |
AC出力周波数 | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz | 60Hz | 50Hz/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 |
AC出力ポート | 3口 | 5口 | 4口 | 4口 | 2口 |
その他 | ・サイクル寿命:約800回 (三元素リチウムイオン電池) ・充電時間:ACコンセントで約1.6時間 ・保証:2年 | ・サイクル寿命:約3,000回 (リン酸鉄リチウムイオン電池) ・充電時間:ACコンセントで約3-4時間 ・保証:最大5年 | ・サイクル寿命:約2,500回 (リン酸鉄リチウムイオン電池) ・充電時間:ACコンセントで約3.2時間 ・保証:2年 | ・サイクル寿命:約3,100回 (リン酸鉄リチウムイオン電池) ・充電時間:ACコンセントで約11時間(VTOMAN問い合わせより) ・保証:2年(メール購読者限定) | ・サイクル寿命:約3,000回 (リン酸鉄リチウムイオン電池) ・充電時間:ACコンセントで約2時間 ・保証:最大5年間 |
ドライヤーが使えるポータブル電源を買う
今回紹介したポータブル電源は、以下のリンクから購入できます。
本サイトでは、公式サイトからの購入をオススメします。(理由はポータブル電源を売っている店一覧。どこで買うのがオススメ? (dendouplay.com)という記事に書いています。)
1,200Wのドライヤーが使えるポータブル電源
EcoFlow DELTA2(エコフローデルタ2)
PowerArQ S10 Pro(パワーアークエス10プロ)
VTOMAN JUMP1500X(ブイトーマンジャンプ1500X)
ALLPOWERS S1500(オールパワーズS1500)
Enernova ETA Pro(エネルノバETAプロ)
600Wのドライヤーが使えるポータブル電源
EcoFlow RIVER Max(エコフローリバーマックス)
PowerArQ S7(パワーアークS7)
VTOMAN JUMP600(ブイトーマンジャンプ600)
Enernova ETA(エネルノバETA)
Enernova ETAは2023/9/19現在、Amazonや楽天での取り扱いがないようです。
公式サイトでは購入可能です。