ALLPOWERSの「R600」と「S300」って、どちらも容量が300Wh程度なので、どちらを選べば良いのか迷いますよね。
そこでこの記事では、ALLPOWERSの「R600」と「S300」を比較し、どちらのどの部分が優れているのかを解説していきます。
ALLPOWERS「R600」と「S300」の比較表
名称 | R600 | S300 |
画像 | ![]() | ![]() |
価格 | ¥31,800 (公式サイト↗) | ¥26,999 (公式サイト↗) |
容量 | 299Wh | 288Wh |
定格出力 | 600W | 300W |
充電時間 | ACコンセント(急速モード):約1時間 シガーソケット:約1~2時間 ソーラーパネル(220W):約1.5~2時間 | AC+USB-C:約2.5時間 ACコンセント:約5~6時間 シガーソケット(80W):約4~5時間 ソーラーパネル(MPPT80W入力):約5~6時間 USB-C(急速充電):約5~6時間 |
出力 ポート | AC×2 シガーソケット×1 USB-A×2 USB-C×2 ワイヤレス×1 合計:8 | AC×2 DC×2 シガーソケット×1 USB-A×3 USB-C(PD100W)×1 ワイヤレス×1 合計:10 |
AC出力 周波数 | 50/60Hz | 50/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 | 純正弦波 |
バッテリー | リン酸鉄リチウム 約3,500サイクル | 三元系 約1,000サイクル |
重量 | 約5.6kg | 約3.5kg |
サイズ | 約28.5×19.5×19㎝ ≒10,559㎤ | 約20.8×16.5×11.3㎝ ≒3,878㎤ |
動作温度 | -10~40℃ | 0℃~40℃ |
保証 | 5年 | 2年 |
その他 | ・BMS搭載 ・LEDライト搭載 ・UPS搭載 ・アプリ操作可 | ・BMS搭載 ・LEDライト2つ搭載 ・アプリ操作可 ・パススルー充電対応 |
パススルー充電とは?
ポータブル電源本体を充電しながら、本体からその他の電化製品に給電できる機能のこと
BMS(バッテリーマネージメントシステム)とは?
過充電や過放電の防止・温度管理・電池残量の管理・過電流を防ぐ・セル電圧の均等化といった安全制御システムのこと。
UPS(UninterruptiblePowerSupply)とは?
無停電装置。電気機器を予期せぬシャットダウンから防ぐことができ、機器の損傷やデータの消失といった事態を回避することを可能にする。(出典:https://powerbanks.work/about-ups/)
「R600」と「S300」の違い
上記の表からわかるように「R600」と「S300」で違いがあるのは、価格、容量、定格出力、充電時間、出力ポート数、バッテリー、重量、サイズ、動作温度、保証期間の10項目です。
項目数が多いので、違いがある項目だけを厳選し〇×形式の比較表にしてみます。(〇が優れている、×が劣っている)
名称 | R600 | S300 |
画像 | ![]() | ![]() |
価格 | × | 〇 |
容量 | 〇 | × |
定格出力 | 〇 | × |
充電時間 | 〇 | × |
出力 ポート | × | 〇 |
バッテリー | 〇 | × |
重量 | × | 〇 |
サイズ | × | 〇 |
動作温度 | 〇 | × |
保証 | 〇 | × |
〇の合計 | 6 | 4 |
〇の合計数では、R600の方が少しリードしています。
ただ、〇が多いからといって、必ずしもあなたに合ったポータブル電源とは限りません。
「×だけど〇との差が気にならない程度しかない項目」もありますし、「どの項目を重視するか」でも自分に合ったポータブル電源は変わってきます。
それでは、それぞれの項目でどんな違いがあるのかを見ていきましょう。
価格
「R600」と「S300」の価格の違いは以下の通り↓
R600 | ¥31,800 |
S300 | ¥26,999 |
R600の方が高く、その差は4,801円。
「容量が300Wh程度であれば、他の項目はあまり気にしない」という場合は、R300を選んで大丈夫。
「使える家電は多い方が良い」「充電時間は短い方が良い」「バッテリー寿命や、保証期間は長い方が良い」等といった優先したい項目がある場合は、他の項目も見て判断しましょう。
4,801円高くてもR600の方が良いと思うかもしれません。
セール期間を狙って買えば、価格の差が小さくなったり、逆にR600の方が安く買える場合もあります。公式サイトやAmazonなど各サイトをチェックしてみましょう!(下のリンクからチェックできます)


容量
「R600」と「S300」の容量の違いは以下の通り↓
R600 | 299Wh |
S300 | 288Wh |
R600の方が容量が少し多いですが、その差はたったの11Wh。
もし消費電力が100Wの家電を使用した場合、理論上、R600は約2時間59分、S300は約2時間52分稼働できるということになり、使用時間の差は7分。
もっと高い消費電力の家電を使用した場合は、稼働できる時間の差は更に短くなります。
簡単に言うと、容量はあまり変わらないので、他の項目を見てどちらを買うかを判断した方が良いということです。
定格出力
定格出力は、「どのくらいの消費電力の家電を使えるか」という指標になります。
なぜなら、ポータブル電源の定格出力よりも高い消費電力の家電は、使用できないからです。
「R600」と「S300」の定格出力の違いは以下の通り↓
R600 | 600W |
S300 | 300W |
- R600で使用できる家電の消費電力は600Wまで
- S300で使用できる家電の消費電力は300Wまで
となります。
R600の方が、使える荷電の種類が多いということです。
使いたい家電の消費電力の目安を知りたい場合は、「【家電別】オススメなポータブル電源の容量と定格出力!」という記事を参考にしてみて下さい。
充電時間
「R600」と「S300」の充電時間の違いは以下の通り↓
R600 | ACコンセント(急速モード):約1時間 シガーソケット(12V/24V対応):約1~2時間 ソーラーパネル(入力最大220W):約1.5~2時間 |
S300 | AC+USB-C:約2.5時間 ACコンセント:約5~6時間 シガーソケット(12Vのみ、入力最大80W):約4~5時間 ソーラーパネル(入力最大80W):約5~6時間 USB-C(急速充電):約5~6時間 |
- 家庭用コンセントからの充電:R600が最速で約1時間、S300が約2.5時間です。
- シガーソケットからの充電:S300が12Vのみ対応なのに対し、R600は24Vにも対応しているので24Vで充電する場合はR600の方がより速く充電できます。
- ソーラーパネルからの充電:S300が入力最大80Wなのに対し、R600は最大220Wなので、220Wのソーラーパネルから充電する場合はR600の方がより速く充電できます。
出力ポート
「R600」と「S300」の出力ポートの違いは以下の通り↓
R600 | AC×2 シガーソケット×1 USB-A×2 USB-C×2 ワイヤレス×1 合計:8 |
S300 | AC×2 DC×2 シガーソケット×1 USB-A×3 USB-C(PD100W)×1 ワイヤレス×1 合計:10 |
S300の方がDC出力がある分、合計出力ポート数も多いです。
ただ、DCを使う場面ってほとんどないですよね?
だいたいの家電が、普通のコンセントにつなぐプラグでしょ?
それかUSB。
なので、一見、出力ポート数の多いS300の方が良く見えますが、普通の家電を使うだけならR600でもS300でもあまり変わりません。
バッテリー
「R600」と「S300」のバッテリーの違いは以下の通り↓
R600 | リン酸鉄リチウム 約3,500サイクル |
S300 | 三元系 約1,000サイクル |
R600の方がバッテリー寿命が長い(充放電サイクルが多い)です。
リン酸鉄系と三元系はそれぞれにメリットデメリットがあるので、どちらが良いとは言えませんが、最近は、新しく発売されるポータブル電源はだいたいリン酸鉄系になってきています。(詳しくは【ポータブル電源】容量1,000Wh前後のおすすめは?比較表とランキングでチェック!という記事のバッテリーの項で解説しています。)
色々難しいことは置いといて、単純にR600の方が長く使えるのでおすすめです。
重量・サイズ
「R600」と「S300」の重量とサイズ(体積)の違いは以下の通り↓
R600 | 約5.6kg、約28.5×19.5×19㎝≒10,559㎤ |
S300 | 約3.5kg、約20.8×16.5×11.3㎝≒3,878㎤ |
S300の方が小さくて軽いですね。
持ち運びを重視するなら、S300の方がおすすめです。
動作温度
「R600」と「S300」の動作温度の違いは以下の通り↓
R600 | -10~40℃ |
S300 | 0℃~40℃ |
R600の方が寒い環境に強いです。
ただ、気温が-10℃になるような事がない温かい地域に住んでいる場合は、あんまり気にしなくても良いかもしれません。
寒い地域にお住いの方は、R600の方がおすすめです。
保証期間
「R600」と「S300」の保証期間の違いは以下の通り↓
R600 | 5年 |
S300 | 2年 |
R600の方が保証期間が長いのでおすすめです。
「R600」「S300」どちらを購入した場合でも、公式サイトでのオンライン製品保証登録を忘れずに。
「公式サイト」「Amazon.co.jpのALLPOWERSオンラインショップ」「正規代理店」以外で購入した場合はメーカー正規保証対象外となるので注意しましょう。
まとめ
R600 | S300より4,801円高いが、性能が良くて長く使える。ただS300より大きくて重い。 |
S300 | R600より4,801円安いが、性能で劣る。ただR600より軽くて小さい。 |
- 多少高いし、大きくて重いけど性能重視で選ぶならR600
- 性能で劣っても安くて小さくて軽い方が良いならS300
を選びましょう。
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