予算3万円台でポータブル電源の購入を考えているあなた。
3万円台のポータブル電源といっても、各メーカーや種類によって、性能も様々です。
だけどポータブル電源を1つ1つ調べるのは面倒くさいですよね。
そこでこの記事では、ポータブル電源選びで失敗しないよう、予算3万円台で買えるポータブル電源を有名メーカーの製品のみ選抜し1つの比較表にまとめました。
さらに、その比較表をもとにレーダーチャートやランキングも作成しているので、参考にしてみて下さい。
3万円台で買えるポータブル電源の比較表
名称 | Jackery ポータブル電源 240 New | Jackery ポータブル電源 300 Plus | ALLPOWERS R600 | Anker 522Portable PowerStation |
画像 | ||||
価格 | ¥32,800 (公式サイト↗) | ¥39,800 (公式サイト↗) | ¥31,800 (公式サイト↗) | ¥39,990 (公式サイト↗) |
容量 | 256Wh | 288Wh | 299Wh | 320Wh |
定格出力 | 300W | 300W | 600W | 300W |
充電時間 | AC急速:約1時間 ACコンセント:約1.9時間 シガーソケット:約5時間 ソーラー(SolarSaga100W):約3.3時間 | ACコンセント:約2時間 シガーソケット:約5.5時間 ソーラー(SolarSaga100W):約4.6時間 | AC急速:約1時間 シガーソケット:約1~2時間 ソーラーパネル(220W):約1.5~2時間 | ACアダプタ:約3.5時間 ACアダプタ+USB充電器:約2.5時間 シガーソケット:充電不可 ソーラー100W:約3.8時間 |
出力 ポート | AC×1 シガーソケット×1 USB-A×1 USB-C×2 計:5口 | AC×1 シガーソケット×1 USB-A×1 USB-C×2 計:5口 | AC×2 シガーソケット×1 USB-A×2 USB-C×2 ワイヤレス×1 合計:8口 | AC×2 シガーソケット×1 USB-A×1 USB-C×2 計:6口 |
AC出力 周波数 | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz | 50/60Hz | 50/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 |
バッテリー | 種類:リン酸鉄系 寿命:約4,000サイクル(残70%) | 種類:リン酸鉄系 寿命:約3,000サイクル(残80%) | 種類:リン酸鉄系 寿命:約3,500サイクル(残80%) | 種類:リン酸鉄系 寿命:約3,000サイクル(残80%) |
重量 | 約3.6kg | 約3.75kg | 約5.6kg | 約3.9kg |
サイズ | 約23.1×15.3×16.8 ㎝ ≒5,938㎤ | 約23×15.5×16.7㎝ ≒5,954㎤ | 約28.5×19.5×19㎝ ≒10,559㎤ | 約21.6×21.1×14.4㎝ ≒6,563㎤ |
動作温度 | -10~45 °C | -10~45 °C | -10~40℃ | -20~40℃ |
保証期間 | 5年(3年+自動延長2年) | 5年(3年+自動延長2年) | 5年 | 5年(1年半+自動延長3年半※公式サイト会員) |
その他 | ・LEDライト搭載 ・UPS機能搭載 ・アプリ操作可 ・パススルー充電対応 ・UN38.3認証 | ・LEDライト搭載 ・EPS機能搭載 ・アプリ操作可 ・UN38.3認証 | ・LEDライト搭載 ・BMS搭載 ・UPS搭載 ・アプリ操作可 | ・LEDライト搭載 ・充電100%での長期保管可 ・パススルー充電対応 |
BMS(バッテリーマネージメントシステム)とは?
過充電や過放電の防止・温度管理・電池残量の管理・過電流を防ぐ・セル電圧の均等化といった安全制御システムのこと。
EPS(Emergency Power Supply)とは?
非常電源システム。停電した時に、30ミリ秒以下で電源をコンセントからポータブル電源に切り替えてくれる機能。
UPS(UninterruptiblePowerSupply)とは?
無停電装置。電気機器を予期せぬシャットダウンから防ぐことができ、機器の損傷やデータの消失といった事態を回避することを可能にする。(出典:https://powerbanks.work/about-ups/)
UPS、EPSの違い
簡単に言えば、UPSは短期的な電力喪失に対処し、コンピューターシステムなどの機器を保護するのに適している。EPSは建物や施設の非常用電力供給を担当し、長期間のバックアップが必要な非常時に使用される。
パススルー充電とは?
ポータブル電源本体を充電しながら、本体からその他の電化製品に給電できる機能のこと。
レーダーチャート
上記は、比較表を元にして作成した、
- Jackery ポータブル電源 240 New
- Jackery ポータブル電源 300 Plus
- ALLPOWERS R600
- Anker 522 PortablePowerStation
それぞれのレーダーチャートです。
※レーダーチャート、、総合ランキングは、各項目の1位を4点、2位を3点、3位を2点、4位を1点として採点しています。
総合ランキング
1位:Jackery ポータブル電源 240 New(40点)
1位はJackeryのポータブル電源 240 New!
容量や出力ポート数は、他と比較するとちょっと少な目ですが(256Wh、5口)充電時間が短く、小さくて軽いポータブル電源です。
Jackeryポータブル電源 240 Newは以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
2位:ALLPOWERS R600(38点)
2位はALLPOWERSのR600。
定格出力が600Wもあるというところが、このポータブル電源の魅力。
定格出力が高いということは、消費電力の高い家電も稼働できるということです(600Wまで)。
出力ポート数も多いので、同時にいくつかの家電を繋ぐこともできます。
さらに、充電時間も速く、急なお出かけでも安心。
動作温度の幅が他と比べると少し狭いですが、-10~40℃の環境下で使用すれば問題ありません。
比較的大きくて重いところは欠点ですね。
「大きさ重さはあまり気にならない」という場合は、価格も安いし、おすすめです。
ALLPOWERS R600は以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
3位:Jackery ポータブル電源 300 Plus (36点)
3位はJackeryのポータブル電源300Plus。
1位の240 Newと見た目は似ていますが、値段が少し高い分、こちらの方が容量も多いです。
充電時間はこちらの方が少し遅く、AC(家庭用コンセント)で約2時間。
その他の項目は、多少の差はあれど、ほとんど変わりないですね。
Jackeryポータブル電源300Plusは以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
3位:Anker522Portable PowerStation (36点)
同点で3位のAnker 522 PortablePowerStation。
価格は3万円台ギリギリの39,990円ですが、その分、容量も一番多く320Whあります。
充電時間は少し長めで、ACで約3.5時間。
その他の項目は、今回紹介した他のポータブル電源と大きな差はないですね。
Anker 522 PortablePowerStationは、以下のリンクから購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
Anker 公式サイト↗公式サイト以外は↓のボタンから。
各項目の見方とランキング
比較表の項目ごとに、どの製品が優れているのかをランキングにしています。
各項目の意味を更に詳しく知りたい場合は、ポータブル電源の選び方!仕様(スペック)の見方がわかれば失敗しない!という記事をどうぞ。
価格
価格は安い方がいいですが、自分が望む性能を満たしているかも確認しておきましょう。
安さだけで選んでしまうと、実際に購入した後に「使いたい家電が使えなかった」なんてことになってしまう恐れがあります。
自分が使いたい家電に対して、どのくらいのポータブル電源を選べば良いのかわからない場合は、「【家電別】オススメなポータブル電源の容量と定格出力!」という記事を参考にしてみて下さい。
さらに、ここで紹介しているポータブル電源の各メーカーは、よくセールをやっているので、値段で迷っている場合は1度公式サイトを覗いて見ましょう。
ここで紹介している値段より安く購入できる場合があります。
安さランキング
- 1位:ALLPOWERS R600(公式サイト¥31,800)
- 2位:Jackery ポータブル電源 240 New(公式サイト¥32,800)
- 3位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(公式サイト¥39,800)
- 4位:Anker 522 PortablePowerStation(公式サイト¥39,990)
容量
容量は多い方が、家電を長い時間使用できたり、たくさん充電することができます。
容量ランキング
- 1位:Anker 522 PortablePowerStation (320Wh)
- 2位:ALLPOWERS R600(299Wh)
- 3位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(288Wh)
- 4位:Jackery ポータブル電源 240 New(256Wh)
定格出力(W)
定格出力は、安定して出力できる電力のこと。
「どのくらいの消費電力の製品を使用できるか」という指標になります。
例えば、定格出力が100Wのポータブル電源なら、理論上、使用できる製品は消費電力が100Wまでとなります。
定格出力 ランキング
- 1位:ALLPOWERS R600(600W)
- 2位:Jackery ポータブル電源 240 New(300W)
- 2位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(300W)
- 2位:Anker 522 PortablePowerStation (300W)
充電時間
充電時間は、短い方が早く充電できます。
このランキングでは、AC(家庭用コンセント)からの充電時間で順位付けしています。
充電時間ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 240 New(AC急速:約1時間)
- 1位:ALLPOWERS R600(AC急速:約1時間)
- 3位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(約2時間)
- 4位:Anker 522 PortablePowerStation (約3.5時間)
出力ポート
出力ポートはたくさんあった方が、多くの機器を使用できます。
また、出力ポートの数だけでなく、種類の多いものを選ぶと色んな機器に対応できます。
この記事では、出力ポート数の多い順にランキングにしています。
出力ポートランキング
- 1位:ALLPOWERS R600(8口)
- 2位:Anker 522 PortablePowerStation (6口)
- 3位:Jackery ポータブル電源 240 New(5口)
- 3位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(5口)
AC出力周波数
日本の電源周波数は、東側は50Hz、西側は60Hzとなっています。
なので、その地域で買った電化製品は、この周波数にしか対応していない場合があります。
(詳しく知りたい方は、 SHARPのHP を見るとわかりやすいです。)
ポータブル電源を選ぶときも、出力周波数が自分の持っている電化製品に合っているか確認しておかないと、「せっかく買ったのに、自分の持っている製品が使用できなかった」ということになるので気をつけましょう。
面倒くさい人は 50/60Hzどちらにも対応しているものを選ぶといいです。
今回紹介しているポータブル電源は、どれも50/60Hz両方に対応しているので全て1位とします。
AC出力周波数 ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 240 New(50/60Hz)
- 1位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(50/60Hz)
- 1位:ALLPOWERS R600(50/60Hz)
- 1位:Anker 522 PortablePowerStation(50/60Hz)
出力波形
多くの家電製品は純正弦波(=正弦波)を前提に設計されているため、ポータブル電源の出力波形も純正弦波のものを選ぶことをおすすめします。
矩形波や修正正弦波のものを使用すると、製品が故障する可能性があるので注意しましょう。
今回紹介しているポータブル電源の出力波形は、どれも純正弦波なので全て1位とします。
出力波形 ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 240 New(50/60Hz)
- 1位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(50/60Hz)
- 1位:ALLPOWERS R600(50/60Hz)
- 1位:Anker 522 PortablePowerStation(50/60Hz)
バッテリー
今回のランキングでは、他のポータブル電源が「サイクル数(残80%)」と表示してある中で、Jackeryポータブル電源240Newのみ「サイクル数(残量70%)」と公式サイトに明記してありました。
そのため、「Jackeryポータブル電源240Newは残量80%までは何サイクルできるのか。」という内容でメーカーに何度か問い合わせしましたが、明確な返答が未だ得られていません。ただ、「Jackeryポータブル電源240NewとJackeryポータブル電源300Plusでは240Newの方が寿命が長い」という返答は頂けています。
ですが、ALLPOWERS R600の約3,500サイクル(残80%)とJackeryポータブル電源240Newの約4,000サイクル(残70%)では、どちらの方が寿命が長いのかという判断が困難な状況です。
ですので、今回はリン酸鉄系のバッテリーという点のみで判断し、全て1位としています。
※サイクル数:0%から100%までの充電で1サイクル。通常、サイクル数が多いほどバッテリーの寿命は長いと考えてよい。
バッテリー ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 240 New(リン酸鉄系)
- 1位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(リン酸鉄系)
- 1位:ALLPOWERS R600(リン酸鉄系)
- 1位:Anker 522 PortablePowerStation(リン酸鉄系)
重量
重量は軽い方が、持ち運びが楽です。
重量(軽さ)ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 240 New(約3.6kg)
- 2位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(約3.75kg)
- 3位:Anker 522 PortablePowerStation(約3.9kg)
- 4位:ALLPOWERS R600(約5.6kg)
サイズ
サイズは小さい方が、場所をとらないし、持ち運びもしやすいです。
この記事では、高さ・幅・奥行をかけた体積の小さい順にランキングしています。
サイズ ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 240 New(約5,938㎤)
- 2位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(約5,954㎤)
- 3位:Anker 522 PortablePowerStation(約6,563㎤)
- 4位:ALLPOWERS R600(約10,559㎤)
動作温度
動作温度は、ポータブル電源を正常に稼働できる温度のことです。
なので、ポータブル電源を寒い環境下で使いたい場合は動作温度が低いほど良く、暑い環境下で使いたい場合は動作温度が高い方が良いです。
この記事では、動作温度の範囲が広い順にランキングにしています。
動作温度ランキング
- 1位:Anker 522 PortablePowerStation (-20℃~40℃)
- 2位:Jackery ポータブル電源 240 New(-10~45 °C)
- 2位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(-10~45 °C)
- 4位:ALLPOWERS R600(-10~40℃)
保証期間
保証期間は長い方が良いです。
ポータブル電源に不具合が生じたときに、保証がなくて修理代が高くつくのは嫌ですからね。
多くのポータブル電源は、公式ストアから買うことで保証期間を長くできる傾向にあります。
保証期間 ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 240 New(5年〔3年+自動延長2年〕)
- 1位:Jackery ポータブル電源 300 Plus(5年〔3年+自動延長2年〕)
- 1位:ALLPOWERS R600(5年)
- 1位:Anker 522 PortablePowerStation(5年〔1年半+自動延長3年半※公式サイト会員〕)