容量600Wh台のポータブル電源で、何を買えば良いか迷っているあなた。
容量600Wh台のポータブル電源といっても、いろんなメーカーのものがあって、どれを選べばいいのかわかりづらいと思います。
そこでこの記事では、容量600Wh前後でオススメなポータブル電源、「Jackeryポータブル電源600Plus」「ALLPOWERS S700」「PECRON E600LFP」「YOSHINO B600SST」を比較し、それをもとにレーダーチャートやランキングも作成しているので、是非参考にしてみてください。
比較表
名称 | Jackery ポータブル電源600Plus | ALLPOWERS S700 | PECRON E600LFP | YOSHINO B600 SST |
画像 | 公式サイト↗ | 公式サイト↗ | 公式サイト↗ | 公式サイト↗ |
価格 | ¥86,000 | ¥59,999 | ¥55,300 | ¥99,900 |
容量 | 632Wh | 606Wh | 614Wh | 602Wh |
定格出力 | 800W | 700W | 1,200W | 600W |
充電時間 | ACコンセント:約1.7時間 シガーソケット:約7.5時間 ソーラー200W:約4.3時間 | ACコンセント:約6時間 シガーソケット12V:約8時間 ソーラー100W:約5-6時間 USB-C:約10時間 ACコンセント+USB-C充電器(別売):約3-4時間 | ACコンセント:約2.2時間 シガーソケット:約7時間 ソーラー200W:約3~4時間 | ACコンセント:約2.5時間 シガーソケット:約5時間 ソーラー100W:約7~7.5時間 USB-C(PD):約6時間 |
出力ポート数 | ACコンセント×2 シガーソケット×1 USB-A×1 USB-C×2 計:6口 | ACコンセント×2 DC×2 シガーソケット×1 USB-A×3 USB-C(PD100W)×1 計:9口 | ACコンセント×3 DC5525×2 シガーソケット×1 USB-A×2 USB-C×2 ワイヤレス×1 計:11口 | ACコンセント×3 DC×2 USB-A×2 USB-C×1 USB-C(PD100W)×1 計:9口 |
サイズ | 約30×21.9×19.7㎝ ≒12,943㎤ | 約26.3×14×18㎝ ≒6,628㎤ | 約29.8×19.9×21.5㎝ ≒12,750㎤ | 約29.6×20.4×25.6㎝ ≒15,458㎤ |
重量 | 約7.3Kg | 約5.3kg | 約9.4kg | 約7.7kg |
バッテリー | 寿命:約4,000サイクル(残量70%⁺) 種類:リン酸鉄系 | 寿命:約1,000サイクル 種類:三元系 | 寿命:約3,500サイクル(残量80%⁺) 種類:リン酸鉄系 | 寿命:約4,000サイクル(残量80%⁺) 種類:個体三元系 |
バッテリー制御 | BMS搭載 | BMS搭載 | BMS搭載 | BMS搭載 |
出力波形 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 |
AC出力周波数 | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz | 60Hz | 60Hz |
動作温度 | -10~45℃ | -10~40℃ | -20~45℃ | -10~60℃ |
保証期間 | 最大5年 (基本保証3年+製品登録で2年延長) | 2年 | 最大2年半 (2年+無償延長6カ月) | 5年 |
その他 | ・送料無料(公式サイト) ・LEDライト搭載 ・UPS機能搭載 ・パススルー充電可 ・バッテリー節約モードで1.5倍長持ち ・緊急充電モードで最速1時間でフル充電 ・アプリ対応 ・安全認証(UN38.3、PSE) | ・送料無料(公式サイト) ・LEDライト搭載 ・パススルー充電可 ・アプリ対応 ・安全認証(UN38.3、PSE) | ・送料無料(公式サイト) ・パススルー充電可 ・ MPPTコントロール | ・送料無料(公式サイト) ・LEDライト搭載 ・パススルー充電可 ・アプリ対応 ・充電時の騒音35㏈ ・安全認証(TELEC、ETL、FC、UN38.3、PSE、EMC) |
パススルー充電とは?
ポータブル電源本体を充電しながら、本体からその他の電化製品に給電できる機能のこと
BMS(バッテリーマネージメントシステム)とは?
過充電や過放電の防止・温度管理・電池残量の管理・過電流を防ぐ・セル電圧の均等化といった安全制御システムのこと。
UPS(UninterruptiblePowerSupply)とは?
無停電装置。電気機器を予期せぬシャットダウンから防ぐことができ、機器の損傷やデータの消失といった事態を回避することを可能にする。(出典:https://powerbanks.work/about-ups/)
MPPTコントロールとは?
Maximum Power Point Control(最大出力点制御)のこと。ソーラーパネルなどの直流電力源の出力を最大化するための制御技術。
レーダーチャート
上記は、比較表を元にして作成した、
- Jackeryポータブル電源600Plus
- ALLPOWERS S700
- PECRON E600LFP
- YOSHINO B600SST
それぞれのレーダーチャートです。
※レーダーチャート、総合ランキングは、各項目の1位を3点、2位を2点、3位を1点として採点しています。
総合ランキング
1位:Jackeryポータブル電源600Plus(40点)
1位はJackeryのポータブル電源600Plus!
このポータブル電源の魅力は以下の通り↓
- コンセントでたったの1.7時間、緊急充電モードだと最速1時間でフル充電できる。
- 容量が1番多く632Whあるので、より長い時間、家電に給電できる。
- バッテリーの寿命が長い
- 保証が最大5年ある
- ポータブル電源といったらジャクリと言える程の有名メーカー
定格出力は800Wなので、消費電力800Wまでの家電を稼働させることができます。
出力ポート数は少な目で、ACコンセントからの出力は2つまでです。
値段がちょっと高めなので、公式サイトでセールをやっているときに買うのがオススメです。
Jackeryポータブル電源600Plusは以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめ)
同点1位:PECRON E600LFP(40点)
同点で1位のPECRONのE600LFP!
一番安いのに高性能!
定格出力が桁違いの1,200Wあります!
1,200Wあればドライヤーや電子レンジ、IHコンロも使えるので車中泊にもオススメです。
さらに、出力ポートが11口もあり、ワイヤレス充電も可能なので、ほとんどの家電が使えます。
バッテリーの寿命も長く、普通に使えば10年はもちます。
欠点は、周波数が60Hzにしか対応していないところと、重量が少し重たいところ、保証期間が短めなところ(最大2年半)です。
西日本の人は特に問題ないかと思いますが、東日本に住んでいる人は、使いたい家電の周波数を確認しておいた方が良いです。(家電の周波数が50Hzだと故障する可能性がある)
重量に関しては、今回紹介した4つのポータブル電源の中で1番重たいのですが、Amazonのレビューでは「軽くてコンパクトで使いやすいです。」とコメントしている人もいました↓
大きさは以下の画像がイメージしやすいかと思います↓
PECRON E600LFPは以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめ)
3位: ALLPOWERS S700(34点)
3位はALLPOWERS S700。
容量、定格出力はまあ普通ですが、バッテリー寿命がちょっと短いのとACコンセントでの充電に約6時間かかってしまうというところが減点ポイントですね。
ただ、圧倒的にに小さくて軽いので、持ち運び重視の場合はおすすめです。
ALLPOWERS S700は以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめ)
4位: YOSHINO B600 SST(33点)
4位はYOSHINO B600SST。
今回紹介したポータブル電源の中で、唯一個体電池を使用しており、バッテリーに関しては1番優れていると言えます。
ただ、値段が高いし、定格出力も低めです。
YOSHINO B600SSTは以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめ)
各項目の見方とランキング
比較表の項目ごとに、どの製品が優れているのかをランキングにしています。
各項目の意味を更に詳しく知りたい場合は、ポータブル電源の選び方!仕様(スペック)の見方がわかれば失敗しない!という記事をどうぞ。
価格
価格は安い方がいいですが、自分が望む性能を満たしているかも確認しておきましょう。
安さだけで選んでしまうと、実際に購入した後に「使いたい家電が使えなかった」なんてことになってしまう恐れがあります。
自分が使いたい家電に対して、どのくらいのポータブル電源を選べば良いのかわからない場合は、「【家電別】オススメなポータブル電源の容量と定格出力!」という記事を参考にしてみて下さい。
さらに、ここで紹介しているポータブル電源の各メーカーは、よくセールをやっているので、値段で迷っている場合は1度公式サイトを覗いて見ましょう。
ここで紹介している値段より安く購入できる場合があります。
安さランキング
- 1位:PECRON E600LFP(公式サイト:¥55,300)
- 2位:ALLPOWERS S700(公式サイト:¥59,999)
- 3位:Jackeryポータブル電源600Plus(公式サイト:¥86,000)
- 4位:YOSHINO B600SST(公式サイト:¥99,900)
容量
容量は多い方が、家電を長い時間使用できたり、たくさん充電することができます。
容量ランキング
- 1位:Jackeryポータブル電源600Plus(632Wh)
- 2位:PECRON E600LFP(614Wh)
- 3位:ALLPOWERS S700(606Wh)
- 4位:YOSHINO B600SST(602Wh)
定格出力(W)
定格出力は、安定して出力できる電力のこと。
「どのくらいの消費電力の製品を使用できるか」という指標になります。
例えば、
定格出力が100wのポータブル電源なら、使用できる製品は消費電力が100wまでとなります。
定格出力 ランキング
- 1位:PECRON E600LFP(1,200W)
- 2位:Jackeryポータブル電源600Plus(800W)
- 3位:ALLPOWERS S700(700W)
- 4位:YOSHINO B600SST(600W)
充電時間
充電時間は、短い方が早く充電できます。
このランキングでは、ACコンセントでの充電時間を優先しています。
充電時間ランキング
- 1位:Jackeryポータブル電源600Plus(ACコンセント:約1.7時間)
- 2位:PECRON E600LFP(ACコンセント:約2.2時間)
- 3位:YOSHINO B600SST(ACコンセント:約2.5時間)
- 4位:ALLPOWERS S700(ACコンセント:約6時間)
出力ポート
出力ポートはたくさんあった方が、多くの機器を使用できます。
また、出力ポートの数だけでなく、種類の多いものを選ぶと色んな機器に対応できます。
この記事では、出力ポート数の多い順にランキングにしています。
出力ポートランキング
- 1位:PECRON E600LFP(計:11口)
- 2位:ALLPOWERS S700(計:9口)
- 2位:YOSHINO B600SST(計:9口)
- 4位:Jackeryポータブル電源600Plus(計:6口)
サイズ
サイズは小さい方が、場所をとらないし、持ち運びもしやすいです。
このサイトでは、高さ・幅・奥行をかけた体積の小さい順にランキングしています。
サイズ ランキング
- 1位:ALLPOWERS S700(約6,628㎤)
- 2位:PECRON E600LFP(約12,750㎤)
- 3位:Jackeryポータブル電源600Plus(約12,943㎤)
- 4位:YOSHINO B600SST(約15,458㎤)
重量
重量は軽い方が、持ち運びが楽です。
重量(軽さ)ランキング
- 1位:ALLPOWERS S700(約5.3kg)
- 2位:Jackeryポータブル電源600Plus(約7.3Kg)
- 3位:YOSHINO B600SST(約7.7kg)
- 4位:PECRON E600LFP(約9.4kg)
バッテリー
ポータブル電源に使用されるバッテリーの多くは、リチウムイオンバッテリーです。
その中でも「NCA系」「マンガン系」「リン酸鉄系」「三元系」「チタン酸系」「リチウムポリマー系」といくつかの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。(詳しくはコーティングマガジンのサイトを見るとわかりやすいです。)
今回比較したポータブル電源は、「リン酸鉄系」「三元系」「個体三元系」の3種類ですが、それぞれにメリット・デメリットがあり比較が難しいため、この記事ではサイクル数の多い順にランキングにしています。
※Jackery ポータブル電源600PlusとPECRON E600LFPのバッテリー寿命は、それぞれ約4,000サイクル(残量70%⁺)と約3,500サイクル(残量80%⁺)で比較が困難なため、同じリン酸鉄系ということで、採点はどちらも3点にしています。
※サイクル数:0%から100%までの充電で1サイクル。通常、サイクル数が多いほどバッテリーの寿命は長いと考えてよい。
バッテリー ランキング
- 1位:YOSHINO B600SST(約4,000サイクル※残量80%⁺)
- 2位:Jackeryポータブル電源600Plus(約4,000サイクル※残量70%⁺)
- 2位:PECRON E600LFP(約3,500サイクル※残量80%⁺)
- 4位:ALLPOWERS S700(約1,000サイクル)
バッテリー制御
バッテリー制御(BMS:バッテリーマネージメントシステム)とは過充電や過放電の防止・温度管理・電池残量の管理・過電流を防ぐ・セル電圧の均等化といった安全制御システムのことです。
最近はポータブル電源からの発火で火災になったという事例もみられているので、安全のためにもBMS機能が搭載されているポータブル電源を選びましょう。
今回紹介したポータブル電源は、どれもBMSを搭載しています。
バッテリー制御ランキング
- 1位:Jackeryポータブル電源600Plus(BMS搭載)
- 1位:ALLPOWERS S700(BMS搭載)
- 1位:PECRON E600LFP(BMS搭載)
- 1位:YOSHINO B600SST(BMS搭載)
出力波形
多くの家電製品は純正弦波(=正弦波)を前提に設計されているため、ポータブル電源の出力波形も純正弦波のものを選ぶことをおすすめします。
矩形波や修正正弦波のものを使用すると、製品が故障する可能性があるので注意しましょう。
この記事で紹介しているポータブル電源は、どれも純正弦波です。
出力波形 ランキング
- 1位:Jackeryポータブル電源600Plus(純正弦波)
- 1位:ALLPOWERS S700(純正弦波)
- 1位:PECRON E600LFP(純正弦波)
- 1位:YOSHINO B600SST(純正弦波)
AC出力周波数
日本の電源周波数は、東側は50Hz、西側は60Hzとなっています。
なので、その地域で買った電化製品は、この周波数にしか対応していない場合があります。
(詳しく知りたい方は、 SHARPのHP を見るとわかりやすいです。)
ポータブル電源を選ぶときも、出力周波数が自分の持っている電化製品に合っているか確認しておかないと、「せっかく買ったのに、自分の持っている製品が使用できなかった」ということになるので気をつけましょう。
面倒くさい人は 50/60Hzどちらも対応しているものを選ぶといいです。
AC出力周波数 ランキング
- 1位:Jackeryポータブル電源600Plus(50/60Hz)
- 1位:ALLPOWERS S700(50/60Hz)
- 3位:PECRON E600LFP(60Hz)
- 3位:YOSHINO B600SST(60Hz)
動作温度
動作温度は、ポータブル電源を正常に稼働できる温度のことです。
なので、ポータブル電源を寒い環境下で使いたい場合は動作温度が低いほど良く、暑い環境下で使いたい場合は動作温度が高い方が良いです。
この記事では、動作温度の範囲が広い順にランキングにしています。
動作温度ランキング
- 1位:YOSHINO B600SST(-10~60℃)
- 2位:PECRON E600LFP(-20~45℃)
- 3位:Jackeryポータブル電源600Plus(-10~45℃)
- 4位:ALLPOWERS S700(-10~40℃)
保証期間
容量600Wh前後のポータブル電源は5万円以上するものがほとんどなので、保証期間は長い方が良いです。
ポータブル電源に不具合が生じたときに、保証がなくて修理代が高くつくのは嫌ですからね。
多くのポータブル電源は、公式ストアから買うことで保証期間を長くできる傾向にあります。
保証期間 ランキング
- 1位:Jackeryポータブル電源600Plus(最大5年)
- 1位:YOSHINO B600SST(5年)
- 3位:PECRON E600LFP(最大2年半)
- 4位:ALLPOWERS S700(2年)