予算8万円台でポータブル電源の購入を考えているあなた。
8万円台のポータブル電源といっても、メーカーや種類によって、性能も様々です。
だけどポータブル電源を1つ1つ調べるのは面倒くさいですよね。
そこでこの記事では、ポータブル電源選びで失敗しないよう、予算8万円台で買えるポータブル電源を有名メーカーの製品のみ厳選し1つの比較表にまとめました。
さらに、その比較表をもとにレーダーチャートやランキングも作成しているので、参考にしてみて下さい。
8万円台で買えるポータブル電源の比較表
名称 | Jackery ポータブル電源 600 Plus | Smart Tap PowerArQ 3 | BLUETTI AC70 | BLUETTI AC60 |
画像 | ||||
価格 | ¥86,000 (公式サイト↗) | ¥88,000 (公式サイト↗) | ¥89,800 (公式サイト↗) | ¥89,800 (公式サイト↗) |
容量 | 632Wh | 555Wh | 768Wh | 403Wh |
定格出力 | 800W | 500W | 1,000W | 600W |
充電時間 | 家庭用コンセント:約1.7時間 シガーソケット:約7.5時間 ソーラー200W:約4.3時間 | 家庭用コンセント:約3~4時間 シガーソケット:約7時間 ソーラー140W:約5時間 | 家庭用コンセント:約1.5時間 シガーソケット 12V:約6時間 ソーラー500W:約2時間 | 家庭用コンセント:約1.2~1.7時間 シガーソケット200W:約2.5 時間 ソーラー200W:約2.5~3.0時間 |
出力 ポート | AC×2 シガーソケット×1 USB-A×1 USB-C×2 計:6口 | AC×2 シガーソケット×1 USB-A×2 USB-A(QC3.0)×2 USB-C×1 ワイヤレス×1 計:9口 | AC×2 シガーソケット×1 USB-A×2 USB-C×2 計:7口 | AC×2 シガーソケット×1 USB-A×2 USB-C×1 ワイヤレス×1 計:7口 |
AC出力 周波数 | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz |
出力波形 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 |
バッテリー | 種類:リン酸鉄系 寿命:約4,000サイクル | 種類:マンガン系 寿命:約500サイクル | 種類:リン酸鉄系 寿命:約3,000サイクル | 種類:リン酸鉄系 寿命:約3,000サイクル |
重量 | 約7.3Kg | 約7.9kg | 約10.2kg | 約9.1kg |
サイズ | 約30×21.9×19.7㎝ ≒12,943㎤ | 約22.5×29.5×23㎝ ≒15,266㎤ | 約31×21×25.6㎝ ≒16,665㎤ | 約29×20.5×23.4㎝ ≒13,911㎤ |
動作温度 | -10℃~45℃ | -20℃~40℃ | -20℃~40℃ | -20℃~40℃ |
保証期間 | 最大5年 (基本保証3年+製品登録で2年延長) | 公式ストアでの購入で3年(通常2年) | 公式サイト、直販店での購入で5年 | 公式サイト、直販店での購入で6年 |
その他 | ・LEDライト搭載 ・UPS機能搭載 ・パススルー充電可 ・バッテリー節約モードで1.5倍長持ち ・緊急充電モードで最速1時間でフル充電 ・アプリ対応 | ・LEDライト搭載 ・PSE検査合格 ・BMS搭載 ・パススルー充電可 ・バッテリーの交換可 | ・BMS搭載 ・UPS機能搭載(簡易) ・ パススルー充電可 ・アプリ対応 | ・BMS搭載 ・UKCA,PSE,RCM,CE,IP65,UL標準認証 ・IP65の防塵,防水性能 ・MPPTコントロール ・パススルー充電可 ・アプリ対応 ・拡張バッテリー B80を2個組み合わせることで合計2,015Wh |
BMS(バッテリーマネージメントシステム)とは?
過充電や過放電の防止・温度管理・電池残量の管理・過電流を防ぐ・セル電圧の均等化といった安全制御システムのこと。
UPS(UninterruptiblePowerSupply)とは?
無停電装置。電気機器を予期せぬシャットダウンから防ぐことができ、機器の損傷やデータの消失といった事態を回避することを可能にする。(出典:https://powerbanks.work/about-ups/)
パススルー充電とは?
ポータブル電源本体を充電しながら、本体からその他の電化製品に給電できる機能のこと。
MPPTコントロールとは?
Maximum Power Point Control(最大出力点制御)のこと。ソーラーパネルなどの直流電力源の出力を最大化するための制御技術。
レーダーチャート
上記は、比較表を元にして作成した、
- Jackery ポータブル電源 600 Plus
- Smart Tap PowerArQ 3
- BLUETTI AC70
- BLUETTI AC60
それぞれのレーダーチャートです。
※レーダーチャート、総合ランキングは、各項目の1位を4点、2位を3点、3位を2点4位を1点として採点しています。
総合ランキング
1位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(37点)
1位はJackeryのポータブル電源 600 Plus。
今回紹介したポータブル電源の中で、1番安くて、1番小さくて1番軽い。
そして、バッテリーも長持ちで、保証期間も長い。
容量と定格出力もけっこうあります。
欠点としては、出力ポート数が他と比べて少ないので、「同時に家電を何個も稼働させたい」という場合は少し困るかもしれません。
ただ、ACが2口、シガーソケットが1口、USB-Aが1口、USB-Cが2口あるので、アウトドアで普通に使う分には特に問題ないでしょう。
充電時間は3位でしたが、家庭用のコンセントからたったの約1.7時間で満充電となります。
Jackery ポータブル電源 600 Plusは以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
Jackery ポータブル電源 600 Plusにはサンドゴールドのカラーもあるので、こちらが良い場合は以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
2位:BLUETTI AC70(36点)
2位はBLUETTI のAC70。
点数的には2位となりましたが、個人的には1番オススメです。
というのも、容量が768Whもあり、定格出力が圧倒的に高い1,000W!
8万円台でこの容量と定格出力はヤバいです。(セール時には数万円ほど安くなることがあるので、公式サイトを小まめにチェックしておくと、さらに安く買えます。)
重量とサイズで大きく減点となりましたが、多少大きくて重くても、この容量と定格出力はかなり魅力的です。
その他の項目も、特に目立った欠点はないですしね。
BLUETTI AC70は以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
2位:BLUETTI AC60(36点)
同点で2位のBLUETTI AC60。
容量が少ないので、家電を長く稼働させる力は他のポータブル電源に劣ります。
定格出力も低めなので、使える荷電もある程度限られてきます。
価格がAC70同じなので、個人的にはAC70を買った方が良いと思いますね。
AC60を買うメリットとしては保証期間が6年もあることや、充電時間が速いこと、あとは、項目外ですが拡張バッテリーを買えば容量を最大2,015Whまで増やすことができることです。
容量を増やすと家電を長く稼働できますが、稼働できる家電の種類は変わらないのでご注意を(定格出力が上がるわけではないため)。
BLUETTI AC60は以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
4位:Smart Tap PowerArQ 3(30点)
4位はPowerArQ 3。
容量が少なく、定格出力も他と比べて低いです。
充電時間も長めだし、バッテリー寿命も短い。
バッテリーが取り外せるので、バッテリーだけ交換したいときに便利なのですが、その交換用のバッテリーも¥38,500とけっこう高い。
出力ポート数は1番多いです。
レッドやコヨーテタンといった他のメーカーにはあまりないカラーがあって、見た目がおしゃれなところは良いですね。
PowerArQ 3は以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
各項目の見方とランキング
比較表の項目ごとに、どの製品が優れているのかをランキングにしています。
各項目の意味を更に詳しく知りたい場合は、ポータブル電源の選び方!仕様(スペック)の見方がわかれば失敗しない!という記事をどうぞ。
価格
価格は安い方がいいですが、自分が望む性能を満たしているかも確認しておきましょう。
安さだけで選んでしまうと、実際に購入した後に「使いたい家電が使えなかった」なんてことになってしまう恐れがあります。
自分が使いたい家電に対して、どのくらいのポータブル電源を選べば良いのかわからない場合は、「【家電別】オススメなポータブル電源の容量と定格出力!」という記事を参考にしてみて下さい。
さらに、ここで紹介しているポータブル電源の各メーカーは、よくセールをやっているので、値段で迷っている場合は1度公式サイトを覗いて見ましょう。
ここで紹介している値段より安く購入できる場合があります。
安さランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(公式サイト¥86,000)
- 2位:Smart Tap PowerArQ 3(公式サイト¥88,000)
- 3位:BLUETTI AC70(公式サイト¥89,800)
- 3位:BLUETTI AC60(公式サイト¥89,800)
容量
容量は多い方が、家電を長い時間使用できたり、たくさん充電することができます。
容量ランキング
- 1位:BLUETTI AC70(768Wh)
- 2位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(632Wh)
- 3位:Smart Tap PowerArQ 3(555Wh)
- 4位:BLUETTI AC60(403Wh)
定格出力(W)
定格出力は、安定して出力できる電力のこと。
「どのくらいの消費電力の製品を使用できるか」という指標になります。
例えば、定格出力が100Wのポータブル電源なら、理論上、使用できる製品は消費電力が100Wまでとなります。
定格出力 ランキング
- 1位:BLUETTI AC70(1,000W)
- 2位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(800W)
- 3位:BLUETTI AC60(600W)
- 4位:Smart Tap PowerArQ 3(500W)
充電時間
充電時間は、短い方が早く充電できます。
このランキングでは、AC(家庭用コンセント)からの充電時間で順位付けしています。
充電時間ランキング
- 1位:BLUETTI AC60(家庭用コンセント:約1.2~1.7時間)
- 2位:BLUETTI AC70(家庭用コンセント:約1.5時間)
- 3位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(家庭用コンセント:約1.7時間)
- 4位:Smart Tap PowerArQ 3(家庭用コンセント:約3~4時間)
出力ポート
出力ポートはたくさんあった方が、多くの機器を使用できます。
また、出力ポートの数だけでなく、種類の多いものを選ぶと色んな機器に対応できます。
この記事では、出力ポート数の多い順にランキングにしています。
出力ポートランキング
- 1位:Smart Tap PowerArQ 3(計9口)
- 2位:BLUETTI AC70(計7口)
- 2位:BLUETTI AC60(計7口)
- 4位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(計6口)
AC出力周波数
日本の電源周波数は、東側は50Hz、西側は60Hzとなっています。
なので、その地域で買った電化製品は、この周波数にしか対応していない場合があります。
(詳しく知りたい方は、 SHARPのHP を見るとわかりやすいです。)
ポータブル電源を選ぶときも、出力周波数が自分の持っている電化製品に合っているか確認しておかないと、「せっかく買ったのに、自分の持っている製品が使用できなかった」ということになるので気をつけましょう。
面倒くさい人は 50/60Hzどちらにも対応しているものを選ぶといいです。
今回紹介したポータブル電源は、全て50/60Hzどちらにも対応しているので、全て1位とします。
AC出力周波数 ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(50Hz/60Hz 切り替え可)
- 1位:Smart Tap PowerArQ 3(50Hz/60Hz 切り替え可)
- 1位:BLUETTI AC70(50Hz/60Hz 切り替え可)
- 1位:BLUETTI AC60(50Hz/60Hz 切り替え可)
出力波形
多くの家電製品は純正弦波(=正弦波)を前提に設計されているため、ポータブル電源の出力波形も純正弦波のものを選ぶことをおすすめします。
矩形波や修正正弦波のものを使用すると、製品が故障する可能性があるので注意しましょう。
今回紹介しているポータブル電源の出力波形は、どれも純正弦波なので全て1位とします。
出力波形 ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(純正弦波)
- 1位:Smart Tap PowerArQ 3(純正弦波)
- 1位:BLUETTI AC70(純正弦波)
- 1位:BLUETTI AC60(純正弦波)
バッテリー
今回紹介しているポータブル電源のバッテリーの種類は、リン酸鉄系とマンガン系の2種類ですが、この記事ではサイクル数の多い順にランキングにしています。
(リン酸鉄系もマンガン系もメリット・デメリットがあります。詳しくは【ポータブル電源】容量1,000Wh前後のおすすめは?比較表とランキングでチェック!という記事で解説しています。)
※サイクル数:0%から100%までの充電で1サイクル。通常、サイクル数が多いほどバッテリーの寿命は長いと考えてよい。
バッテリー ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(リン酸鉄系:約4,000サイクル)
- 2位:BLUETTI AC70(リン酸鉄系:約3,000サイクル)
- 2位:BLUETTI AC60(リン酸鉄系:約3,000サイクル)
- 4位:Smart Tap PowerArQ 3(マンガン系:約500サイクル)
重量
重量は軽い方が、持ち運びが楽です。
重量(軽さ)ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(約7.3Kg)
- 2位:Smart Tap PowerArQ 3(約7.9kg)
- 3位:BLUETTI AC60(約9.1kg)
- 3位:BLUETTI AC70(約10.2kg)
サイズ
サイズは小さい方が、場所をとらないし、持ち運びもしやすいです。
この記事では、高さ・幅・奥行をかけた体積の小さい順にランキングしています。
サイズ ランキング
- 1位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(約2,943㎤)
- 2位:BLUETTI AC60(約13,911㎤)
- 3位:Smart Tap PowerArQ 3(約15,266㎤)
- 3位:BLUETTI AC70(約16,665㎤)
動作温度
動作温度は、ポータブル電源を正常に稼働できる温度のことです。
なので、ポータブル電源を寒い環境下で使いたい場合は動作温度が低いほど良く、暑い環境下で使いたい場合は動作温度が高い方が良いです。
この記事では、動作温度の範囲が広い順にランキングにしています。
動作温度ランキング
- 1位:Smart Tap PowerArQ 3(-20℃~40℃)
- 1位:BLUETTI AC70(-20℃~40℃)
- 1位:BLUETTI AC60(-20℃~40℃)
- 4位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(-10℃~45℃)
保証期間
保証期間は長い方が良いです。
ポータブル電源に不具合が生じたときに、保証がなくて修理代が高くつくのは嫌ですからね。
多くのポータブル電源は、公式ストアから買うことで保証期間を長くできる傾向にあります。
保証期間 ランキング
- 1位:BLUETTI AC60(公式サイト、直販店での購入で6年)
- 2位:Jackery ポータブル電源 600 Plus(基本保証3年+製品登録で2年延長=計5年)
- 2位:BLUETTI AC70(公式サイト、直販店での購入で5年)
- 4位:Smart Tap PowerArQ 3(公式ストアでの購入で3年(通常2年))