予算5万円台でポータブル電源の購入を考えているあなた。
5万円台のポータブル電源といっても、メーカーや種類によって、性能も様々です。
だけどポータブル電源を1つ1つ調べるのは面倒くさいですよね。
そこでこの記事では、ポータブル電源選びで失敗しないよう、予算5万円台で買えるポータブル電源を有名メーカーの製品のみ厳選し1つの比較表にまとめました。
さらに、その比較表をもとにレーダーチャートやランキングも作成しているので、参考にしてみて下さい。
5万円台で買えるポータブル電源の比較表
名称 | ALLPOWERS S700 | BLUETTI AC50B | PECRON E600LFP |
画像 | |||
価格 | ¥59,999 (公式サイト↗) | ¥59,800 (公式サイト↗) | ¥55,300 (公式サイト↗) |
容量 | 606Wh | 448Wh | 614Wh |
定格出力 | 700W | 700W | 1,200W |
充電時間 | AC:約6時間 シガーソケット12V:約8時間 ソーラー100W:約5-6時間 USB-C:約10時間 AC+USB-C(別売り):約3-4時間 | AC:約1時間10分 シガーソケット:約2.7時間 ソーラー200W:約2.7時間 発電機:約1.2時間 | AC:約2.2時間 シガーソケット:約7時間 ソーラー200W:約3~4時間 発電機:約1.2時間 |
出力 ポート | AC×2 シガーソケット×1 DC×2 USB-A×3 USB-C(PD100W)×1 計:9口 | AC×2 シガーソケット×1 USB-A×1 USB-C×2 計:6口 | AC×3 DC5525×2 シガーソケット×1 USB-A×2 USB-C×2 ワイヤレス×1 計:11口 |
AC出力 周波数 | 50Hz/60Hz | 50Hz/60Hz | 60Hz |
出力波形 | 純正弦波 | 純正弦波 | 純正弦波 |
バッテリー | 種類:三元系 寿命:約1,000サイクル | 種類:リン酸鉄系 寿命:約3,000サイクル | 種類:リン酸鉄系 寿命:約3,500サイクル |
重量 | 約5.3kg | 約6.7kg | 約9.4kg |
サイズ | 約26.3×14×18㎝ ≒6,628㎤ | 約28×20×22㎝ ≒12,320㎤ | 約29.8×19.9×21.5㎝ ≒12,750㎤ |
動作温度 | -10℃~40℃ | -20℃~40℃ | -20℃~45℃ |
保証期間 | 2年 | 5年 | 最大2年半 (2年+無償延長6カ月) |
その他 | ・アプリ対応 ・LEDライト2個搭載 ・パススルー充電対応 ・BMS搭載 ・UN38.3、PSE承認済 | ・アプリ対応 ・電力リフトモードで出力1,000W ・BMS搭載 ・MPPTコントロール | ・パススルー充電可 ・BMS搭載 ・MPPTコントロール |
BMS(バッテリーマネージメントシステム)とは?
過充電や過放電の防止・温度管理・電池残量の管理・過電流を防ぐ・セル電圧の均等化といった安全制御システムのこと。
パススルー充電とは?
ポータブル電源本体を充電しながら、本体からその他の電化製品に給電できる機能のこと。
MPPTコントロールとは?
Maximum Power Point Control(最大出力点制御)のこと。ソーラーパネルなどの直流電力源の出力を最大化するための制御技術。
レーダーチャート
上記は、比較表を元にして作成した、
- ALLPOWERS S700
- BLUETTI AC50B
- PECRON E600LFP
それぞれのレーダーチャートです。
※レーダーチャート、総合ランキングは、各項目の1位を3点、2位を2点、3位を1点として採点しています。
総合ランキング
1位:PECRON E600LFP(28点)
1位はPECRONのE600LFP!
価格が最も安いのに容量が1番多く、定格出力がなんと1,200Wもあります。
1,200Wあれば、ほとんどの家電を稼働できますよね。
充電時間も割と早く、家庭用コンセントでフル充電まで約2.2時間です。
出力ポート数も多いので、いくつかの家電を同時に給電することができます。
バッテリーもリン酸鉄系なので安全で長持ち。
欠点としては、少し大きくて重たいところと、AC出力周波数が60Hzのみなので、50Hzの家電が使えないところです。
最近の家電は50Hz/60Hzどちらにも対応している製品が多いですが、東日本の方は一応、使用する家電の周波数が60Hzに対応しているか確認しておいた方が良いです。
PECRON E600LFPは以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
2位:BLUETTI AC50B(26点)
2位はBLUETTIのAC50B。
充電時間が速く、家庭用コンセントで約1時間10分でフル充電できます。
保証も他の倍以上長く、なんと5年間。
欠点としては、容量が少ないところと、出力ポート数が少ないところです。
まあ、容量が少ないので、出力ポート数がたくさんあったとしても、同時に色んな家電を稼働させたら充電がすぐなくなってしまいますが…。
他の性能は、だいたい平均的です。
BLUETTI AC50Bは以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
3位:ALLPOWERS S700(23点)
3位はALLPOWERSのS700。
今回比較した中で、1番小さくて軽いので、持ち運びや収納性を重視したい方におすすめです。
容量も定格出力も、まあまあ普通です。
欠点としては、充電時間が長いところと、バッテリーが三元系なのでちょっと寿命が短いところですね。
ALLPOWERS S700は以下のボタンから各サイトで購入できます。(公式サイトからの購入がおすすめです)
各項目の見方とランキング
比較表の項目ごとに、どの製品が優れているのかをランキングにしています。
各項目の意味を更に詳しく知りたい場合は、ポータブル電源の選び方!仕様(スペック)の見方がわかれば失敗しない!という記事をどうぞ。
価格
価格は安い方がいいですが、自分が望む性能を満たしているかも確認しておきましょう。
安さだけで選んでしまうと、実際に購入した後に「使いたい家電が使えなかった」なんてことになってしまう恐れがあります。
自分が使いたい家電に対して、どのくらいのポータブル電源を選べば良いのかわからない場合は、「【家電別】オススメなポータブル電源の容量と定格出力!」という記事を参考にしてみて下さい。
さらに、ここで紹介しているポータブル電源の各メーカーは、よくセールをやっているので、値段で迷っている場合は1度公式サイトを覗いて見ましょう。
ここで紹介している値段より安く購入できる場合があります。
安さランキング
- 1位:PECRON E600LFP(公式サイト¥55,300)
- 2位:BLUETTI AC50B(公式サイト¥59,800)
- 3位:ALLPOWERS S700(公式サイト¥59,999)
容量
容量は多い方が、家電を長い時間使用できたり、たくさん充電することができます。
容量ランキング
- 1位:PECRON E600LFP(614Wh)
- 2位:ALLPOWERS S700(606Wh)
- 3位:BLUETTI AC50B(448Wh)
定格出力(W)
定格出力は、安定して出力できる電力のこと。
「どのくらいの消費電力の製品を使用できるか」という指標になります。
例えば、定格出力が100Wのポータブル電源なら、理論上、使用できる製品は消費電力が100Wまでとなります。
定格出力 ランキング
- 1位:PECRON E600LFP(1,200W)
- 2位:ALLPOWERS S700(700W)
- 3位:BLUETTI AC50B(700W)
充電時間
充電時間は、短い方が早く充電できます。
このランキングでは、AC(家庭用コンセント)からの充電時間で順位付けしています。
充電時間ランキング
- 1位:BLUETTI AC50B(AC:約1時間10分)
- 2位:PECRON E600LFP(AC:約2.2時間)
- 3位:ALLPOWERS S700(AC:約6時間)
出力ポート
出力ポートはたくさんあった方が、多くの機器を使用できます。
また、出力ポートの数だけでなく、種類の多いものを選ぶと色んな機器に対応できます。
この記事では、出力ポート数の多い順にランキングにしています。
出力ポートランキング
- 1位:PECRON E600LFP(計11口)
- 2位:ALLPOWERS S700(計9口)
- 3位:BLUETTI AC50B(計6口)
AC出力周波数
日本の電源周波数は、東側は50Hz、西側は60Hzとなっています。
なので、その地域で買った電化製品は、この周波数にしか対応していない場合があります。
(詳しく知りたい方は、 SHARPのHP を見るとわかりやすいです。)
ポータブル電源を選ぶときも、出力周波数が自分の持っている電化製品に合っているか確認しておかないと、「せっかく買ったのに、自分の持っている製品が使用できなかった」ということになるので気をつけましょう。
面倒くさい人は 50/60Hzどちらにも対応しているものを選ぶといいです。
AC出力周波数 ランキング
- 1位:ALLPOWERS S700(50Hz/60Hz 切り替え可)
- 1位:BLUETTI AC50B(50Hz/60Hz 切り替え可)
- 3位:PECRON E600LFP(60Hzのみ)
出力波形
多くの家電製品は純正弦波(=正弦波)を前提に設計されているため、ポータブル電源の出力波形も純正弦波のものを選ぶことをおすすめします。
矩形波や修正正弦波のものを使用すると、製品が故障する可能性があるので注意しましょう。
今回紹介しているポータブル電源の出力波形は、どれも純正弦波なので全て1位とします。
出力波形 ランキング
- 1位:ALLPOWERS S700(純正弦波)
- 1位:BLUETTI AC50B(純正弦波)
- 1位:PECRON E600LFP(純正弦波)
バッテリー
今回紹介しているポータブル電源のバッテリーの種類は、リン酸鉄系と三元系の2種類ですが、リン酸鉄系の方が安全で寿命も長いと言われています。
(リン酸鉄系も三元系もメリット・デメリットがあります。詳しくは【ポータブル電源】容量1,000Wh前後のおすすめは?比較表とランキングでチェック!という記事で解説しています。)
この記事ではサイクル数の多い順にランキングにしています。
※サイクル数:0%から100%までの充電で1サイクル。通常、サイクル数が多いほどバッテリーの寿命は長いと考えてよい。
バッテリー ランキング
- 1位:PECRON E600LFP(リン酸鉄系:約3,500サイクル)
- 2位:BLUETTI AC50B(リン酸鉄系:約3,000サイクル)
- 3位:ALLPOWERS S700(三元系:約1,000サイクル)
重量
重量は軽い方が、持ち運びが楽です。
重量(軽さ)ランキング
- 1位:ALLPOWERS S700(約5.3kg)
- 2位:BLUETTI AC50B(約6.7kg)
- 3位:PECRON E600LFP(約9.4kg)
サイズ
サイズは小さい方が、場所をとらないし、持ち運びもしやすいです。
この記事では、高さ・幅・奥行をかけた体積の小さい順にランキングしています。
サイズ ランキング
- 1位:ALLPOWERS S700(約6,628㎤)
- 2位:BLUETTI AC50B(約12,320㎤)
- 3位:PECRON E600LFP(約12,750㎤)
動作温度
動作温度は、ポータブル電源を正常に稼働できる温度のことです。
なので、ポータブル電源を寒い環境下で使いたい場合は動作温度が低いほど良く、暑い環境下で使いたい場合は動作温度が高い方が良いです。
この記事では、動作温度の範囲が広い順にランキングにしています。
動作温度ランキング
- 1位:PECRON E600LFP(-20℃~45℃)
- 2位:BLUETTI AC50B(-20℃~40℃)
- 3位:ALLPOWERS S700(-10℃~40℃)
保証期間
保証期間は長い方が良いです。
ポータブル電源に不具合が生じたときに、保証がなくて修理代が高くつくのは嫌ですからね。
多くのポータブル電源は、公式ストアから買うことで保証期間を長くできる傾向にあります。
保証期間 ランキング
- 1位:BLUETTI AC50B(5年)
- 2位:PECRON E600LFP(最大2年半:2年+無償延長6カ月)
- 3位:ALLPOWERS S700(2年)